2015年12月16日水曜日

PM2.5来襲の猛威に晒されています

昨日の午前中から台湾西海岸は全面的に中国大陸からのPM2.5の来襲に晒されています。このことは台湾では事前にほとんど何も報道されませんでした。

【12月13日 日曜日】
同時期に強い寒気団が中国大陸から日本に到達し、一緒に大量のPM2.5もやってきます。TVで天気予報を見ていた妻がPM2.5の巨大な塊が日本ではなくむしろ台湾北部を直撃するのを見て慌てて連絡してきてくれました。夜、妻から連絡があり、即座にPChomeでPM2.5専用のマスクを購入しました。

【12月14日 月曜日】
正確な情報が必要なので交流協会に依頼してPM2.5の飛散量の詳細なデータを公表している台湾行政院環境保護署のWebサイトを紹介してもらいました。
http://taqm.epa.gov.tw/taqm/tw/Pm25Index.aspx
会社が終わった後にすぐに近くのドラッグストアで当座を凌ぐPM2.5用のマスクを買いました。


既にPM2.5襲来の情報は台北では知れ渡っているのかと思いましたが、ドラッグストアにはマスクがまだたくさんありました。日本なら即座に売り切れかもしれません。


自宅に戻ってしばらくするとPChomeからPM2.5専用マスクも届きました。とりあえず対策は全て完了です。


【12月15日 火曜日】
朝はPM2.5のレベルを確認したところ、まだ「低」レベルだったのでいつものように中山國中に行って晨運者のみなさんと走りました。その後も政院環境保護署のWebサイトを時々チェックしてたのですが朝はずっと「低」レベルでした。ところがお昼前くらいから空がみるみる真っ白になりました。普通の曇りとは違ったかすんでいるような雰囲気です。雨も降っていません。


気がつくとPM2.5のレベルが「高」になっています。あまりの急激な変化にびっくりです。天気予報で明日の12月16日は台湾の西側は軒並み「非常高」レベルです。


会社を終えて自宅に戻る途中でもいつもと雰囲気が違います。敦化北路と民生東路の交差点ですが空が真っ白です。


家に帰っても家事をしながらWebサイトをチェックします。午後7時でPM2.5測定値は85μg/m3です。日本の環境基準の安全値は35μg/m3ですので既に2倍以上です。屋外での激しい運動は引けるようにとの勧告がなされています。


午後8時にはついに「非常高」レベルになってしまいました。測定値も94μg/m3です。流石に身の危険を感じました。このまま下がらなかったらどうなるのでしょう。


【12月16日 水曜日】
不安もありましたがとにかく会社に行って仕事を1時間毎の実測値の変化を見守ります。ずっと「非常高」がつづいていましたが、実測値は夜になって下がってきました。既に「非常高」の70μg/m3を下回っていますが、安全レベルは過去12時間と過去4時間の数値を計算して算出するのでまだ下がりません。


8時過ぎにようやく安全レベルが「非常高」から「高」に下がりました。


実測値の推移もわかります。100μg/m3近かった時と比べると半分以下です。安全値の35μg/m3までもう少しです。


午後9時の状態です。安全レベルはまだ「高」ですが、実測値は29μg/m3で安全値を下回りました。少し安心しました。


明日以降の予報を見ても概ね低値で推移してくれそうです。

今更ながら他国にまでこんな迷惑をかける中国の傲慢さに憤りを感じました。同時に日本も福島原発の放射能漏れの際にはまわりの国から同じように思われていたのですね。環境問題は一国の問題ではないということを本当に実感しました。

この冬はおそらく何回かこういうことが起こるのではないかと思います。寒波と共にやって来るPM2.5は防ぎようがありません。Webサイトをチェックして予防と対策をするしかありません。

【12月17日 木曜日】
PM2.5のレベルは「低」値に戻りました。


とりあえず一安心です。今週、来週は再び上昇することは無さそうです。

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