台南観光でお昼ご飯を食べた餐廳(レストラン)は色々おもしろい場所があるようでガイドの黃さんからも探検してきていいですよということでお店の奥に行ってみました。そこには不思議で懐かしい世界が広がっていました。
お店の奥って厨房じゃないんですか?と思っていたら厨房は独立した大きな部屋でその外側に建物の奥に行く通路が設けられています。とは言っても通路にもお櫃がたくさん置いてあったりして半分くらいは厨房状態です。
奥へ歩いて行くと昔の井戸によくあったポンプが並べてあります。よく見ると津田型とか津田式の表示があり、更にはケーボー号とカタカナの表記もあります。どう見ても日本製です。ネットで調べると昭和16年から生産された井戸の組み上げポンプだそうです。ちなみに生産は終了したようですがネットでは未だに販売されていました。
何気なく床を見ると論語の有名な一節が記されたレンガが埋め込まれています。人生方向で矢印がありますが、その先にはトイレがありました。思わずくすっとしてしまいます。
通路の奥は整えられた部屋で、餐廳よりもずっときれいです。お店のオーナーが趣味で集めた様々なものが展示されているようです。
振り返るとこんな感じです。太田胃散とか「ナイセル(?)」等の日本の薬に関するコレクションが多いようです。
昔の金属製の看板や薬を保管するキャビネットなど丁寧な作りの工業製品が並んでいます。昨今のお手軽なプラスチックの製品と比べると趣がありますね。
薬を販売するための収納が作り付けられた自転車も展示されています。自動車が普及する前の時代は自転車が貴重な移動の道具だったことが伺われます。
部屋の入口には不思議な石の置物がありました。どこかで見たことがあるなと思ったら、そうです、千と千尋の神隠しにこれの大きいのがたくさん出てきました。九份の情景といい、宮﨑駿監督はこの映画ではかなり台湾にインスパイアされたようですね。
部屋の端には階段があって2階に登れます。展示物は少ないですが雰囲気のある落ち着いた空間です。
ルーフテラスがあってその先には台湾独特のレンガのような瓦で拭いた屋根が続いています。トップライトの位置から見ると食事をした場所の上のようです。
一旦1階に戻って道路をはさんで向かいの建物にやって来ました。ここも同じの餐廳一部です。
餐廳の中は青い光で満ちていてびっくりです。どうやらトップライトに青いフィルターが付けられているようです。幻想的な空間です。
更に奥に行くと別の部屋がありました。看板もどうやら展示物の一種のようですがどうやら文房具店のようです。
ここにもまた独特な展示が多くなされています。どうやら映画のポスターのようです。
どうやら往年のハリウッドの名画です。正面のものは有名な「ローマ帝国の滅亡」のようです。中央の女優さんはどう見てもソフィア・ローレンですね。
笑ってしまったのがこのポスターです。台湾にも特撮SFもの、というか仮面ラーダーものがあったんですね。しばし見入ってしまいました。
更になぜか「さとちゃん」もいます。左はサトちゃんの妹のサトコちゃんだそうです。実はサトコちゃんを知りませんでしたが妻が教えてくれました。どうせならケロヨンも置いて欲しいです。
一瞬自分が子供の頃か、もっと昔にタイムスリップしたような気分になりました。この場所だけではなく台南にそういう雰囲気があるような気もしてきます。それが台南の魅力の一つかもしれませんね。
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