2019年5月26日日曜日

花園倉庫更新從第十三天到第十五戸天

久しぶりの更新になってしまいましたが、庭の物置の工事は着実に進んでいます。先週と今週の週末での工事では物置の補強工事を行いました。現在も完了しておらず後2日間ほどかかる見込みです。

今まで順調にレンガの組積を行ってきましたが、段々とレンガの壁が高くなるにつれて構造を少し補強したほうが良いとの思いが強くなってきました。2m弱の高さのレンガ造構造物では壁は二重にするのが一般的です。わが家の物置は規模も小さいためシングルの壁で壁の端部と中央を補強していますが、どうももう少し補強したほうが良いようです。難しいのはこういう組積造は構造計算が難しいというか実質的にできないということです。因みにコンクリートブロック塀では水平力に対して抵抗する要素は鉄筋のみで計算しています。実際には撓む側の材料の圧縮強度や何よりも材料の剪断強度が効くはずなのですが建築の構造力学ではその部分の計算をすべて除外しています。

ということで今回は短辺側の壁の下部を二重にするということで一応補強になると判断し、工事に取り掛かりました。


まずは物置の短辺側の内側にステンレスの全ネジを土間コンを穿孔してエポキシ接着剤で固定し即席の縦筋とします。補強なので縦筋は3本にしています。


今回の補強はレンガよりもコンクリート中心の補強躯体を既存壁に沿わせて接合します。コンクリートの容積を増やしたいのでレンガは半割にします。型枠コンクリートブロックならぬ型枠レンガです。


半割のレンガを据え付けて現場調合のコンクリート(現場調合のモルタルに6号砕石を混ぜたものです。どれだけの強度が出ているのか検討がつきません。)を打設します。ここまでが先週の日曜日(第13日)です。


昨日(第14日)は既存の壁にアンカー(ステンレス全ネジ)を打ち込んでレンガ表面の付着強度とアンカーの剪断強度及び軸方向の付着強度で既存壁を補強します。


コンクリートを打設し、更にその上にもう一段レンガを積みます。レンガが積めるようになるまで3~4時間養生します。今週末は異常なほど気温が高く作業は過酷ですがコンクリートの硬化が早く、その点ではありがたいです。


3段目のレンガを積みます。いつものように目地の仕上げは奥さんにお願いです。


3段目のコンクリートを打設して第14日目の作業は終了です。なんとなく補強作業の各工程の所要時間が把握できてきました。


本日の朝の庭です。今日は気温が34度になるそうです。レンガの組積、モルタルやコンクリートの混練等どの作業もすぐに汗だくですが風があって意外に湿度が低いのが救いです。


昨日打設した補強壁のコンクリートはしっかり硬化しています。ブリージングもありません。頑張って打設した甲斐がありました。


朝一番の作業は4段目のレンガ積みです。狭いので水糸も張れず、ほぼ内法幅の角材をバカ棒にして通りとレベルをチェックします。


補強壁4段目のコンクリート打設です。型枠レンガが外にはらまないようにレンガを重石にして即席の型枠押さえです。


補強壁4段目のコンクリートが硬化している間にようやく壁のレンガの組積工事を始めることができました。2週間ぶりのレンガ積みなのでモルタルの付着を強化するために天端にプライマーを塗布しました。今回の物置工事ではエポキシ接着剤と並んでプライマーも大活躍です。


腰をかがめての補強壁工事と違って本体のレンガ積みは姿勢も楽で快適です。何よりも半割にしていないレンガの据え付けは安定していて楽しいです。


補強壁5段目の型枠レンガの組積の前にステンレス全ネジの縦筋に同じくステンレス全ネジの横筋をステンレス針金で結束します。


補強壁5段目の型枠レンガの組積です。物置本体の組積15段目と並行して作業を進めます。


朝から異常に暑く午後の気温は34度でした。午前中、昼食時、午後と立て続けにノンアルコールビールのお世話になっています。


久しぶりの本体壁のレンガの空洞部に補強壁と同様に即席コンクリートを打設していきます。補強壁よりも作業は容易ですが徐々に壁が高くなり作業の姿勢の保持がきびしくなってきました。


今日は気温が高くモルタルやコンクリートの硬化が早く、型枠レンガも約2時間ほどでコンクリートの打設時の側圧に対抗できる強度になっています(予想と期待ですが)。


補強壁6段目の型枠レンガ積みは来週末ですので、コンクリートの硬化はやや遅くても大丈夫ということで即席コンクリートのスランプをやや大きくして調合し(水を気持ち増やしただけですが)、打設時の側圧が低くなるようにコンクリートを打設しました。


床面を清掃して作業終了です。夜も気温が高い状態が続いていますので夕食後、散水養生を行いました。明朝もう一度散水してもいいかもしれません。

2019年5月18日土曜日

去了國立西洋美術館參觀”勒・柯布西耶”特別展示

休みの日は専らレンガを積む毎日でしたが、今日は気分転換ということで午後から上野の杜へ行きました。国立西洋美術館で開催されているル・コルビュジェの特別展を見に行くためです。日曜で展示が終了なので明日が激混みだろうということで今日行ってきました。


上野の杜は随分と久しぶりです。新緑で樹々の明るい緑が目に心地よいです。外国人観光客が本当に多くてとても驚きました。


国立西洋美術館も本当に久しぶりです。コルビュジェの特別展ということで入場券売り場は長蛇の列です。


西洋美術館は外装がかなり入念に手入れがされています。世界遺産に指定されたからでしょうか?杉板のコンクリート打ち放し面もかなりきれいになっています。これ以上は補修となり建築本来の表情を変えてしまうのかもしれません。


入場券売り場は長蛇の列でしたがスムーズにチケット販売が行われていて15分ほどで会場に入ることができました。


建築関係の大人や建築を学んでいる学生さんが多いですが若い女性やシニアの方も大勢います。コルビュジェをこの機会に学びたい人が多いのかもしれません。


1階のロビーには模型や出版物などが展示されています。ここだけは撮影可能です。外国の人達もたくさん見に来ています。


当然ということで有名なドミノシステムの模型が展示されていました。今回の模型の殆どは大学の研究室などが作成したものを借りてきたようです。ドミノシステムをコルビュジェが提唱したのは1915年だそうで、まさに今回の企画展のテーマの時期です。


このロビーの空間そのものがコルビュジェそのものであり、今回の企画展の象徴といってもいいと思います。エスプリ・ヌーヴォー館の空間構成と共通するものがあります。


2階に上がっていくスロープはサヴォア邸を思い起こさせます。スロープをゆっくり上りながら視界が徐々に変わっていくのは新鮮な体験です。スロープもいいものだと改めて思いました。


スロープを登りきるとそこから先は撮影は禁止で、ピュリスムの始まりから終わりまでを順を追って雑誌や絵画、建築模型などで紹介しています。コルビュジェのドローイングや絵画などがいろいろ展示されていましたが、建築についてはどれも有名すぎて新たな気付きはそれほど多くはありませんでした。絵画については何かを表現するというよりは幾何学的な試行の素材という感じでした。一緒に見に行った奥さんの感想は「どれもぺったんこ」だそうで、たしかにその通りだと思います。コルビュジェについて言えば絵画は見なくてもよかったかもしれません。企画としては面白いですが内容は今ひとつという感じでした。


展示の順路から中庭の様子が見えます。明らかに前川国男の世界です。とても魅力的です。


特別展を見終わって常設展示のフロアを通ります。ルノアールやモネなど印象派の色彩豊かな具象絵画を見るとほっとして心が休まります。絵画はやはりこうあるべきと思います。このような素晴らしい絵画と比べるとコルビュジェの絵画はまさに「見ることによる機械」なのかもしれません。

2019年5月12日日曜日

花園倉庫更新第十二天

今日は朝や夕方の用事が無いので終日レンガ積みの作業です。朝からモルタルを練って13段目のコーナーを決めてその間を積むといった同じ作業をひたすら繰り返します。全体的には少しずつ作業のスピードが上がってきている感じですが、一方でレンガを積む壁が徐々に高くなってきて少しづつ作業がしにくくなっています。


今日は昨日よりも曇りがちで風が強く気温もやや低い感じです。汗はそれほどかかずに作業は楽ですが、やや肌寒さを感じます。


いつもの作業を繰り返して1時前後に13段目の組積が完了しました。最近の標準的なペースです。


作業の合間に途中で交代で休憩します。私がレンガを積んでいる時は目地を仕上げる奥さんはしばしば待ちの状態になります。ベンチで一休みです。


クライミングローズのヒマラヤンムスクが満開です。作業に夢中で花が咲いたことに全然気が付きませんでした。


組積の作業や目地の仕上げの作業が終わると物置の床はこぼれ落ちたモルタルがたくさん溜まっています。以前は不燃物で処分指定いたのですが、昨日から集めて混練中のモルタルに加えるようにしました。セメントも少し追加で加えて即席の再生骨材です。


14段目の作業です。奥の壁はレンガの配置が終了して、現在は手前の壁を積んでいます。奥さんが奥の壁から目地を仕上げていってくれます。


14段目のレンガの配置が終了し、奥さんは目地の仕上げ、私はモルタルの混練と空洞部への充填を始めます。慣れたチームワークです。


4時過ぎに空気もだいぶ冷えてきたので熱い紅茶で一休みです。ノーシュガーのアールグレーが冷えた身体に心地よいです。庭仕事の楽しみの一つです。


充填モルタルに混入する砕石を5号から6号にひと回り小さくしました。こちらの方が作業性が良いようです。


夕方の5時半過ぎに14段目の組積が完了しました。21段積みますのでちょうど2/3が終了したことになります。残りは7段、なんとなく完成が見えてきたような気がします。あと週末2回で仕上げられればいいですね。

2019年5月11日土曜日

花園倉庫更新第十一天

庭の物置のリニューアル工事は十連休の後で一休みでした。再び週末となりましたので工事再開です。今日は朝は地元の町内会の公園の掃除があり、午後はねこさんをかかりつけの獣医さんに診察に連れていかなければなりません。今日は積めて一段ということで手際よく作業を進めました。


最近は急に暖かくなってきました。夏日もあり暖かいというよりは暑さを感じる日々になってしまいました。公園の掃除から終わって帰ってきました。まだ風も無く爽やかな朝です。


今日はレンガ積み以外に物置の背後のフェンスのトレリスの撤去を行いました。物置背面のレンガ目地の施工を適切に行うためです。


フェンスの柱は芯材はアルミ角柱ですが周囲は木製の部材です。一部はこのように内部が腐食してぼろぼろになっています。物置の工事が終わったら次はフェンスも修繕する予定です。本格的な工事は真夏は植物が繁茂しているので落葉した秋以降になりそうです。


約1週間天気が良くて湿度も低かったのでレンガの壁も乾燥しています。レンガ積みの前に少し散水してモルタルのドライアウトを予防します。


後はいつものようにレンガを積んでいきます。4日間作業しなかったのでモルタルの柔らかさなど感覚を取り戻すのに少し時間がかかりましたが後半はいいペースに戻りました。


だんだんレンガの壁も高くなってきてそろそろ奥さんは脚立が必要になりかもしれません。


午後2時前に組積工事が終了です。後は掃除と後片付けです。充填モルタルが少し余ったので充填部分に高めに盛り付けます。残りは乾燥させて再生骨材として使います。


12段めが完了しました。明日は13段目と14段目を施工予定です。また1週間養生して来週土曜日には棚板などの受け材となる全ネジを設置します。


2時過ぎなのでまだ日差しが強いです。物置の向かって右側の部分は直射日光でモルタルがどんどん乾いていきます。明日もそうならば散水養生をしたようがいいかもしれません。