今まで順調にレンガの組積を行ってきましたが、段々とレンガの壁が高くなるにつれて構造を少し補強したほうが良いとの思いが強くなってきました。2m弱の高さのレンガ造構造物では壁は二重にするのが一般的です。わが家の物置は規模も小さいためシングルの壁で壁の端部と中央を補強していますが、どうももう少し補強したほうが良いようです。難しいのはこういう組積造は構造計算が難しいというか実質的にできないということです。因みにコンクリートブロック塀では水平力に対して抵抗する要素は鉄筋のみで計算しています。実際には撓む側の材料の圧縮強度や何よりも材料の剪断強度が効くはずなのですが建築の構造力学ではその部分の計算をすべて除外しています。
ということで今回は短辺側の壁の下部を二重にするということで一応補強になると判断し、工事に取り掛かりました。
まずは物置の短辺側の内側にステンレスの全ネジを土間コンを穿孔してエポキシ接着剤で固定し即席の縦筋とします。補強なので縦筋は3本にしています。
今回の補強はレンガよりもコンクリート中心の補強躯体を既存壁に沿わせて接合します。コンクリートの容積を増やしたいのでレンガは半割にします。型枠コンクリートブロックならぬ型枠レンガです。
半割のレンガを据え付けて現場調合のコンクリート(現場調合のモルタルに6号砕石を混ぜたものです。どれだけの強度が出ているのか検討がつきません。)を打設します。ここまでが先週の日曜日(第13日)です。
昨日(第14日)は既存の壁にアンカー(ステンレス全ネジ)を打ち込んでレンガ表面の付着強度とアンカーの剪断強度及び軸方向の付着強度で既存壁を補強します。
コンクリートを打設し、更にその上にもう一段レンガを積みます。レンガが積めるようになるまで3~4時間養生します。今週末は異常なほど気温が高く作業は過酷ですがコンクリートの硬化が早く、その点ではありがたいです。
3段目のレンガを積みます。いつものように目地の仕上げは奥さんにお願いです。
3段目のコンクリートを打設して第14日目の作業は終了です。なんとなく補強作業の各工程の所要時間が把握できてきました。
本日の朝の庭です。今日は気温が34度になるそうです。レンガの組積、モルタルやコンクリートの混練等どの作業もすぐに汗だくですが風があって意外に湿度が低いのが救いです。
昨日打設した補強壁のコンクリートはしっかり硬化しています。ブリージングもありません。頑張って打設した甲斐がありました。
朝一番の作業は4段目のレンガ積みです。狭いので水糸も張れず、ほぼ内法幅の角材をバカ棒にして通りとレベルをチェックします。
補強壁4段目のコンクリート打設です。型枠レンガが外にはらまないようにレンガを重石にして即席の型枠押さえです。
補強壁4段目のコンクリートが硬化している間にようやく壁のレンガの組積工事を始めることができました。2週間ぶりのレンガ積みなのでモルタルの付着を強化するために天端にプライマーを塗布しました。今回の物置工事ではエポキシ接着剤と並んでプライマーも大活躍です。
腰をかがめての補強壁工事と違って本体のレンガ積みは姿勢も楽で快適です。何よりも半割にしていないレンガの据え付けは安定していて楽しいです。
補強壁5段目の型枠レンガの組積の前にステンレス全ネジの縦筋に同じくステンレス全ネジの横筋をステンレス針金で結束します。
補強壁5段目の型枠レンガの組積です。物置本体の組積15段目と並行して作業を進めます。
朝から異常に暑く午後の気温は34度でした。午前中、昼食時、午後と立て続けにノンアルコールビールのお世話になっています。
久しぶりの本体壁のレンガの空洞部に補強壁と同様に即席コンクリートを打設していきます。補強壁よりも作業は容易ですが徐々に壁が高くなり作業の姿勢の保持がきびしくなってきました。
今日は気温が高くモルタルやコンクリートの硬化が早く、型枠レンガも約2時間ほどでコンクリートの打設時の側圧に対抗できる強度になっています(予想と期待ですが)。
補強壁6段目の型枠レンガ積みは来週末ですので、コンクリートの硬化はやや遅くても大丈夫ということで即席コンクリートのスランプをやや大きくして調合し(水を気持ち増やしただけですが)、打設時の側圧が低くなるようにコンクリートを打設しました。
床面を清掃して作業終了です。夜も気温が高い状態が続いていますので夕食後、散水養生を行いました。明朝もう一度散水してもいいかもしれません。
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