新竹は台鐵の素晴らしい駅舎建築で有名です。庁舎も素晴らしいかと期待していましたが規模は大きいもののかなり大味な印象です。
煉瓦によるジャイアントオーダーをアーチが支えています。このあたりの意匠は独自性もあってなかなかいい感じです。個人的には柱が細すぎるのがかなり気になります。大王椰子の幹と同じくらいの太さしかありません。
ホールに入るとがっかり、平面的な広がりに対して天井が低すぎます。ものすごい圧迫感です。天井そのものはかなり高いのですが平面が大きすぎてプロポーションがおかしいです。
内部は水磨きしたライムストーンか類似の堆積岩が使われています。色合いや質感はいい感じです。
階段は立派ですがどうにも平面的に大きすぎる印象です。手摺が低く見えるのもその為です。
階段の踊り場は天井が高いですが、平面の広さを考えるとこのくらいの天井高さでちょうどいい感じです。いずれにしろヒューマンスケールを超える威圧的ともいえる空間です。
その最たるものがこの縣長(知事)室です。まさに権威の象徴です。2階は天井も高く迫力十分です。もしも縣長に面会する約束があっても面会する前にこの空間で萎縮してしまいそうです。
両翼に連なる廊下です。天井が高くて少し圧倒されますがこれはこれで南国の暑い夏を考えればいいのかもしれません。
ちなみに打ち合わせを行った会議室は3階で天井もそれほど高くはありませんでした。
にほんブログ村
デザイン ブログランキングへ
0 件のコメント:
コメントを投稿