2015年10月1日木曜日

合歓山へ行きました

日付が前後してしまいますが、台風が台湾に上陸する前日の日曜日に台中の友人が合歓山へ連れて行ってくれました。合歓山は花蓮県と南投県との県境にある合歓連峰の総称で、七つのピークからなり、そのうち五つの山が台湾百名山に選ばれています。

別名「雪郷」とも呼ばれ、台湾でもっとも雪が降りやすい山だそうです。標高3,275メートルの武嶺駐車場は台湾だけでなく、東南アジア全体でも道路の最高地点だそうです。この標高表示のモニュメントは有名で、色々な観光案内に出てきます。


三連休の真ん中で有名な観光地なので道路の渋滞が心配ということで、朝7時半に高鐵台中駅で待ち合わせしてひたすら高速道路と山道を走ってきました。随分登ってきたところで一休み。この辺りで既に標高は1,000mを超えています。


途中で少しだけ観光ということで清境農場にやって来ました。ここは綿羊の放牧が行われていて小さなお子さんを連れてくる若いファミリーで賑わっています。標高は1,700m、かなり涼しいです。


農場に入るとなだらかな牧草地が続きます。羊がのんびり歩いています。


何か人がたくさん集まっています。羊の毛苅りの実演だそうです。毛を苅る人が大きな声で説明して会場を湧かせています。


丘陵地の稜線に沿って樹木が植わっています。放牧地の境界のようです。独特な景観です。


境界に沿って散策できます。メープルが多く植わっています。この標高では日本と同じように紅葉するようです。既に赤く染まった葉もちらほら見えました。


農場を後にして合歓山系へ向かいます。しばしば雲が走っている道路と同じ高さに見えるようになりました。


時折、山裾が見えるようなところがありますが麓ははるか下です。随分登ってきました。


森林限界を超えたようで樹木が急に減って、灌木が多くなりました。ロードバイクで登って行く人達もいます。これは相当大変そうです。


渓谷を挟んだ対岸の山々は雲の中から峰々が見えます。幻想的な風景です。


つづら折れの車道を登ってようやく勾配が緩くなってきました。山頂付近の尾根道に出てきました。


最初の展望台に到着しました。真っ青な空です。案内してくれた友人は何回か合歓山に来たことがあるそうですがこれほどの好天は初めてとのことでした。台風上陸の前日で、とにかく雨が降らなければいいと思っていましたが、望外の最高の天気でした。


ここから登山を始める人も多いようでビジターセンターもすぐそばにあります。


展望台から臨む合歓東峰(3,421m)です。一部は樹木があるものの3,000m級の山独特の姿です。


既にここは太魯閣国家公園の園内です。標高は3,070mです。車で3,000mを超える場所に来たのは初めてかもしれません。天気が悪い時は気温が10℃程度しかない場合もあるということで、ライトダウンを持ってきたのですが、快晴で風が冷たく最高に気持ちいいです。


周囲も3,000m級の峰々が続きます。かつては登山で3日もかかる場所だったそうですが、今では国道で台中市街から3時間弱です。


山裾に沿って道路が設けられているのがわかります。樹木ではなく灌木なので山の斜面の様子がよくわかります。


高山帯独特のハイマツのような低灌木の針葉樹がたくさん生えています。日本の高山と同じです。


最高点の武嶺展望台を目指します。ここからが大渋滞になってしまいました。車の量は多くないのですが、道が狭くてすれ違いができず交互通行になってしまっています。


何とか渋滞を抜けて展望台までもう少しです。山の稜線、雲の造形、青空の組み合わさった素晴らしい眺望です。


武嶺展望台に到着しました。人気の場所なので大混雑です。まだ早い時間だったのでこの程度のようです。


有名な武嶺のモニュメントの前で記念撮影です。標高3,275mとは本当に信じられません。風も冷たくて気持ちいです。個人的にはこれだけの標高差を一気に上がってきたので高山病とか少し心配でしたが殆ど症状はありませんでした。


展望台から更に道が伸びています。こちらに行くと花蓮懸に行ってしまいます。今来た道を戻って行きます。


日差しは強いのですが空気が爽やかで風も冷たくて戻りたくありません。このままずっとここにいたかったです。


埔里の街まで降りてきて遅めのお昼ごはんです。あの景観と冷たい風は忘れられません。また行きたいですね。


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