社内の研究所で取り組んでいる試みの一つが屋内の熱い空気を強制的に排気してしまおうということで、いわゆる24時間換気の空気質維持ではなく、空調、排熱としての換気です。研究している人にお願いして計算してもらうと、今回設置する換気扇ならば理論的に酷暑期に2℃くらいの室温低下が見込めるそうです。コストは換気扇だけですからエアコンや太陽光と較べるとものすごく安いです。それに電気代もすごく安いです。商品電力が12Wですから、1ヶ月間24時間連続運転しても電気代が1台200円ちょっとです。これで室温が下がる、というよりも上昇を抑えられれば上々でしょう。
朝から工事が始まりましたが実はかなり大変でした。まずは換気扇用の200mmの穴を外壁に開けるのが一苦労です。内径200mmですから外径は215mmくらいですが、こんな穴を開けられるホールソーがありません。結局墨出しして円弧に沿ってドリルで穿孔していくことになりました。
実はこの穴あけが一番の難工事でした。ALC外壁版には補強の鉄筋が入っていますが、215mmもの穴を開けて鉄筋は最少の2本だけ切るようにします。ALC外壁版の配筋図を見ながら慎重に位置決めして穴を開けました。見事!鉄筋2本のカットで済みました。職人さん神業です。穴の向こうにはさいたま新都心、シュールな映像です。
穴あけが無事完了したところです。壁内には木下地やら断熱材があったりして本当に面倒な作業だったと思います。本当にご苦労様でした。
内側にVU管を設置してALC壁版との間に入念にシーリングします。会社のALC外壁担当さんからは鉄筋の切断よりもシーリングはくれぐれも丁寧にやるように言われました。
無事に換気扇も設置されました。虫が入ってこないように自動シャッター付の換気扇です。風量は330m3/h。この風量は200mmの大口径ファンでないと実現出来ません。戦艦大和の46cm砲のようなものです。100mmや150mmのファンとは桁が違うという感じです。
スイッチは普通の片切でいいですよ、とリフォームの営業担当の方に伝えていたのですが、付いたのはコスモスイッチのホタルとパイロットの兼用タイプ。かっちょいいです。こんな高級なスイッチ頼んでないですよ、と電気屋さんに言ったら、お客さん今はこれが標準仕様ですよと言われました。とほほ、今の仕様はリッチなんですね。
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