2016年12月17日土曜日

跑了合觀山馬拉松 Part2

合觀山馬拉松は15kmを過ぎて眺めの良い山沿いのコースを走っていきます。折り返し地点が22km付近ですので、まだ7km以上登りが続きます。


チームランで走っていますが、何人かのメンバーが先行して、また戻ってきたりとチームの状態は常に変化しています。


標高は既に2,500mを超えて3,000mに近づいているようです。歩いている人、ゆっくり走っている人色々です。どのシーンでも圧倒的な風景の美しさに足が止まってしまいます。


基本的に道路は封鎖されていませんので、車に気をつけて走ります。時々大型の観光バスも通るのでかなり注意しています。


自分たちのいる場所より下は樹木はあるものの、自分たちの場所より上はもう草地と低灌木ばかりになっていました。


少し集団に先行しようということで二人一緒になって少し走ってみました。


道がつづら折りになっています。ここで後続のメンバーがやって来たので追いついてくるのを待つことにします。


チームで再び合流しました。チーム唯一の女子ランナーのElsaの様子がおかしいです。メンバーのMichaelの肩に手をかけて足取りもどことなくフラフラしています。聞くと13km地点あたりからずっとこういう状態だそうです。頭が痛くて眠くて、眞的不好だそうです。

昨日合觀山東峰に登った時に登山口の山荘に高山病の症状が表示されていました。それによると高山病の症状は3段階に分かれていて、一番軽い第1段階では頭痛と眠気が特徴だそうです。どうもElsaは典型的な高山病の第一段階のようです。レースを続けるかどうか判断が必要になりそうです。メンバーに聞くと彼女は走りたいと言っているとのこと、とりあえず山頂付近に救護所があるのでそこで診断と治療を受けることにしました。


それからはみんなで交代にElsaをサポートしながらほとんど歩いて合觀山の道路の最高点である「嶺武」を目指すことにしました。ようやく太魯閣國家公園の入口のモニュメントまでやって来ました。


「嶺武」まで緩やかな登りが続いています。Garminの表示ではあと約2kmです。


彼女はしきりに眠たい眠たいと繰り返しています。眠気というよりは酩酊状態という感じです。高地による酸素不足のようです。


「嶺武」の手前で私が彼女のサポートになりました。「嶺武」は救護車が停まっていましたが、すぐ先の折り返し地点まで言ってしまおういうことになり、記念写真も撮らずに通過しました。「嶺武」から折り返し点までは下りなので彼女は幾分元気を取り戻したようです。


折り返し地点に到着しました。昨日も東峰の登頂のためにやって来たところです。


みんなで記念撮影です。Elsaも徐々に元気になってきました。それでもかなりつらそうです。


ここはレース全体を通じて最も充実したエイドステーションが設けられています。飲み物はもちろん、果物や食べ物も豊富です。ソーセージはその場で調理しています。真剣なレースでは決して食べられないので今日はもちろんいただきました。


ここから「嶺武」までは短いですがきつい登りです。終始Elsaサポートしましたが、途中からどうにも立っているのがつらそうになってきたので、腰を支えて立位を保持するようにしました。理学療法士なので歩行介助は慣れていますが、標高3,000mで歩行介助は初めての経験です。


「嶺武」に到着し救護車で処置を受けることができました。薬を飲んでマッサージを受けています。


Elsaが手当を受けることができたのでみんな一安心、ようやく「嶺武」をバックに記念撮影です。


「嶺武」のエイドステーションではビールも提供されます。これもハッピーランに魅力です。いっちゃいましょう。


まだElsaが休んでいるので「嶺武」にモニュメントの前で記念撮影です。


「嶺武」から太魯閣國家公園の入口まではずっと山腹に道が設けられています。


治療を受けてElsaは随分元気になりました。しかも道は緩い下り、というかここから基本的にはゴールまでずっと下りです。

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