2015年6月23日火曜日

端午節のお醤油の仕込み

土曜日の端午節はお友達と一緒に手作りのお醤油造りの仕込みのお手伝いをしました。昔からお醤油を作るには端午節のお昼に仕込むと美味しいお醤油ができるという言い伝えがあるそうです。きっとこの時期の気候などがお醤油の熟成に適しているのでしょうね。前日はワインの痛飲、翌日の朝は八里までツーリング、ちょっと休んでお昼から烏來に向かって出発です。


暑い台北を脱出して、烏來にやって来ました。途中露天風呂で有名な温泉街も通りました。今度は露天風呂にも行きたいですね。


Nancyさんのご主人さんのおかあさんがリタイア後に故郷に戻ってお茶や野菜の栽培など人生の楽園を過ごされています。涼しくて台北の暑さが嘘みたいです。


広大な山の眺望を楽しめるようにオープンテラスがしつらえられています。何というか南イタリアやスペインのような雰囲気です。


手前にあるのがお醤油の原料になる黒豆です。黒大豆ですね。一袋が4.8kgずつに分けられています。


この黒豆を二度丁寧に水洗いして汚れを取り除きます。人数がたくさん必要な訳がわかりました。


洗った黒豆を瓶に入れて、塩や麹を入れて二年間熟成させます。


黒豆その他の材料が混ざるようによく撹拌します。力仕事ですね。


私も言われるがままに黒豆洗いを手伝いました。庭仕事と同じ、慣れたものです。


そしてその後は洗った黒豆を上階の仕込み場まで持って上がります。これが大変。黒豆重いです。


朝ロードバイクで40km走った後なので若干ふらついてますが、みんなの掛け声におだてられてついついダッシュで上がります。


そろそろ仕込みも終わりということで、ご褒美の西瓜の準備です。


端午節なので、粽、茹でた筍、ライチ、バナナ、西瓜、メロン、近くで採れたものばかりです。


茹で筍は、ニ年間熟成させて出来上がったお醤油を付けていただきます。お醤油は塩味が穏やかで大豆や麹などのいろいろな素材の風味を感じます。筍はマヨネーズよりもこうやって食べるほうが全然美味しいです。本当に止まりません。


御存知、台湾のお茶も伝統的な方法で飲ませていただきました。程よく冷ましてくれるのですが、香りが良くて注いでくれるそばからどんどんいただいてしまいました。


道路の反対側は野菜や果物の畑になっています。野菜はほとんど自給自足できるようです。


何とこれは胡椒の木です。よく見ると小さな実がびっしりなっています。


大きな枝を2本ほど切り落としました。長さは2m以上あります。


庭先に持ってくるとおかあさんがビニール袋を広げて何やら準備をはじめました。


みんなで枝をしごいて胡椒の実を取っていきます。これも人海戦術です。大きな笊いっぱいの実が採れました。これを乾燥させて使うそうです。


少し近くの山道を散歩してみました。一家で手入れしているお茶畑だそうです。お茶の木と奥のバナナの木、不思議な組み合わせですね。


見晴らしのいい丘まで歩いてみんなで記念撮影です。本当に涼しくて台北に戻りたくないです。


おかあさんにお礼を言って烏來を後にしました。娘さんのお話では、おかあさんはずっとこういった生活が送りたかったようで、日々野菜や果物、お醤油やその他いろいろな食材を作るので忙しいそうです、よく歩いて美味しいものを食べるおかげでとても健康だそうです、羨ましいですね。


帰りは烏來の地元のレストランで夕食です。近くに住んでいる一番上の娘さんもやって来て賑やかな晩ご飯になりました。


左は二年間熟成させた手作りのお醤油、右は一番上の娘さんが作っている手作りの蜂蜜です。今度お豆腐を買ってきて手作り醤油で冷奴をいただくつもりです。今から楽しみです。こういった手作りの食材が身近にあるというのは最高の贅沢ですね。台北郊外にもこんな自然豊かな場所があってそこでのんびり暮らしている人達がいる、台湾のもう一つの面を見たような気がしました。


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