2015年8月7日金曜日

日月潭に行きました 旅客中心を見学しました

先週の日曜日に台中の友人のご家族と一緒に日月潭に行きました。台湾でも人気の観光地で夏休みは台湾だけではなく海外からも多くの観光客が訪れるそうです。特に中国大陸人のみなさんには台湾の観光地として台北(色々ありますね)、日月潭、阿里山というのが定番なのだそうです。


9時前に高鐵台中站に到着しました。駅のロビーで待ち合わせて出発です。


台中の市内は若干渋滞がありましたが、以降は快調にドライブです。地層が斜めに露出しているのが珍しいです。造山運動が活発な証拠です。地震が多いのも頷けます。


1時間足らずで日月潭に到着しました。まずは旅客中心(ビジターセンター)に行きました。ダイナミックな造形です。日本の建築家・團紀彦氏の設計だそうです。


大スパンのアーチ状の空間でその先に日月潭の眺望が広がっています。


歩道の先端は水盤になっていて水面がそのまま日月潭に続くように見せています。エッジが妙に目立ちますね。どうせならワイキキのシェラトンのプールみたいにそのまま水を流してしまえばいいと思いますが。


感激したのはこの空間を流れていく風です。ひんやり涼しくて台北の暑くて重い空気とは全く異質です。この風に吹かれただけで日月潭に来た甲斐がありました。


新婚の友人と一緒に記念撮影です。真ん中でお邪魔してますね。申し訳ありません。


この巨大なコンクリートのアーチの端部にはカフェとおみやげ屋さんがあります。


全体にうねるような造形です。曲率が大きいので大判の型枠が使えず、細かな板で局面を作り出しています。型枠大工さんの苦労は大変なものだったに違いありません。


コンクリートと豊かな自然と水の組み合わせ、造形の繊細さという点では安藤忠雄の強引な設計よりも好感が持てます。やっぱり芸術家の感性の違いですね。


ルーフガーデンがあるようでスロープに階上に登って行くことができます。よく見るとスロープ脇の腰壁と庇の結合点の造形がやや不自然であることがわかります。こういう部分は図面にもできませんから指示を出す建築家も、その通り作ろうとする型枠大工さんもお互い難しかった部分だったと思います。團氏は型枠を外してみてあっと思ったことでしょう。


ルーフガーデンからの眺望です。ビジターセンターは入江の奥まった所になるので日月潭の湖面の広がりを鑑賞することができません。ちょっと残念です。


スロープを降りて駐車場に戻ります。何度も言いますが、型枠の小さな板の割付の美しさには感動です。型枠大工さん、本当に辛苦了でした。

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