当日は風は涼しいものの日差しはそれなりに強く、忙しい日々でやや疲れ気味だったので二つ返事で没問題で行ったのが、題名にある涵碧樓大飯店でした。英名は「The LALU Sun Moon Lake」で台湾では屈指のリゾートホテルだそうです。太平洋戦争後はこの場所に蒋介石の夏の別荘があったそうです。
高級リゾートホテルという割には素っ気ないほどシンプルなアプローチです。台湾でここまでモダンデザインに徹するかというほどの潔さです。
豪華なロビーらしきものはありません。ただしサービズマンがそこかしこにいて来場するゲスト一人一人のフォローをしています。見た目の豪華さよりもサービスのきめ細かさが売りですね。
ロビーから展望デッキに向かうサロンもこじんまりしていて台湾の豪華ホテルによく見られる豪華な石材のオンパレードという感じもありません。そういう点では星野リゾートの雰囲気ですね。
展望デッキの途中で客室のクラスターが見えました。湖畔の崖地に建っているようでエントランスが最上階(9階だそうです)でそこから下方に建物が伸びています。構成要素を絞ったモダンな空間です。
展望デッキに出ました。周囲の視線を気にすること無く日月潭の眺望を楽しむことが出来ます。
蒋介石の夏の別荘の立地だっただけにここからの日月潭の眺望は湖畔随一だそうです。
今通ってきたサロンの外側にも展望用のバルコニーが広がっています。ノイズを極力抑えた建築です。オーストラリアの建築家の設計だそうですが、手慣れた感じがします。
展望デッキの日月潭の長めを楽しみながらのんびり歓談です。こういう過ごし方憧れますね。
展望デッキから下を見るとホテルのプールと日月潭の湖畔が見えます。緑に囲われている感じがよくわかります。
ダイニングに移動して軽いランチです。特に色々な野菜が新鮮でおいしかったです。
のんびり話をしながら食事を楽しみました。周囲で食事をしている人達もそんな感じです。
蒋介石の夏の別荘がホテルの敷地内で展示施設になっているので見に行きました。和風建築のように見えますが随所にアメリカのコロニアル風のデザインもあって不思議な感じです。
蒋介石や蒋経国の執務室や、日月潭の開発の歴史等が展示されています。日本との関わりの深さも感じます。海外なのに日本のことが紹介されているのは台湾ならではですね。
一緒に来たみなさんと記念撮影です。私の友人のお父様はかつては毎週このホテルにやってきて湖畔を自転車で一周してサウナに入って台中の自宅に帰ってきたそうです。今も所有している自転車がホテルの駐車場に置いてあるとのことでした。
蒋介石の別荘に面した外壁には何故か有名人の手形がたくさん展示されています。リン・チーリンの手形も見えます。何か政治的な意味合いがあるのか色々想像してしまいます。
湖畔のプールに行ってみることにしました。ロビーの立派な盆栽の前で記念写真です。台湾の方は松が大好きだそうで、特に日本の黒松がお気に入りだそうです。
ロビーを歩いていると所々で大きく眺望が開けます。湖の奥に午前中に行ったビジターセンターが見えます。
湖畔にプールに降りてきました。観光船からの視線を遮りながらも湖の景観が垣間見えます。ここもノイズを排した洗練された空間です。
建築のデザインとランドスケープ、植裁が一体になっています。日本の外構造園関係者のみなさんにお見せしたいです。プールの中を何かが動いていますが清掃用のロボットだそうです。水中ルンバですね。
プールの奥にはティーハウスもあります。とにかくどこまでもリラックスできる空間を目指していることがわかります。
プールに行く途中から湖畔の散策コースに出られます。湖の遊覧船の発着場も見えます。
のんびり過ごして夕方の新幹線で台北に戻りました。忙しい毎日から開放された特別な休日でした。また来たいですね。
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