2015年9月4日金曜日

淡江大学のデザインワークショップに参加しました

火曜日に続いて淡江大学建築学科のデザインワークショップに参加しました。火曜日は主催している日本女子大の篠原先生へのご挨拶でしたが、午後は学生さんの発表の講評(クリティーク)を行います。


大安駅で乗り換えて淡水駅までやって来ました。朝のランニングの疲れもあって途中はほとんど爆睡状態でした。


ホームからは淡水河対岸の八里の山がよく見えます。雨は降ってませんがとても蒸し暑いです。


建築学科の小講堂で学生さんの発表が始まります。最初に淡江大学の劉教授がプレゼンのルール(持ち時間、質疑応答など)を説明します。今回は台湾からは淡江大学、逢甲大学(台中)、日本から日本女子大学(住居学科)、中国から天津大学、西安建築科技大学、武漢大学の学生さんが参加しています。プレゼンも講評もすべて英語です。中国語じゃなくてよかったです。


続いて同じく建築学科の畢教授から補足の説明です。コンセプトとそれをどうデザインで実現させたかを重点的に説明するように(Design Execution)とのアドバイスです。それでは始まりです。


今回のワークショップは学生さんは総勢で約70名、10チームに分かれて2つの敷地のどちらかで実際に設計をしてその内容を模型とPCで説明します。最初は淡江大学の学生さんです。英語が流暢でびっくり。台湾の学生さんは英語がほんと上手です。


全体模型、住戸ユニットの模型、色々資料が出てきます。日本の学生さんの英語は丁寧ですがつっかえつっかえで聴いていてがんばれ!と言いたくなります。講評をしなければいけないので聴いているだけではなく指摘のポイントをメモにまとめていきます。結構ハードです。


学生さんも真剣に聞いています。昨晩は最後の追い込みで殆どみんな徹夜だったようで、夢の旅路についてしまった人もちらほら。


プレゼンが終わると2組単位で講評が始まります。この方は台北で建築師事務所を主催している建築師さんで淡江大学の非常勤講師もされています。現役だけあって切り口がリアルでいい感じ。


篠原先生も真剣に聞かれています。ソフトな語り口ながら視点はきびしいです。さすがです。


同じ敷地と設計条件ながら全然異なった設計案が出てくるのがデザインワークショップの面白いところです。学生さんの設計ですからプロから見れば抜けや検討不測は山のようにありますが、それでも学生さんのものの見方や慣習にとらわれないデザインは大いに刺激になります。今日もたくさんヒントをいただきました。これがあるからワークショップ大好きです。


最後に淡江大学の珍教授から総評がありました。教授の方々の英語も流暢です。台湾の建築学科の教授クラスはだいたいどこかの欧米の大学に留学しているので英語はあまり苦にならないようです。


発表が全て終わって記念撮影をした後で、学生さんは製図室の後片付け、先生のみなさんと一緒に一足先に打ち上げ会場のホテルに向かいます。


淡江大学のキャンバスにはユニークで印象的な建築がたくさんありますが、これは大学創立時の建物だそうです。屋根は殆ど日本と同じ粘土瓦です。柱は真っ赤な円柱でこれは中国式です。


ホテルは淡水老街では最も高いそうで、パーティの会場からは淡水河の河口の台北港の巨大なガントリークレーンが見えます。


学生さんは発表が終わってリラックス、先生方も一安心という感じです。


パーティーにはいくつかのサプライズが用意されていました。篠原先生の数日遅れのお誕生日祝いです。みんなで生日快楽!でした。


教授やティーチングアシスタントのみなさんと一緒に記念撮影です。おつかれさまでした。私は最終日だけお手伝いをしましたが、ワークショップは全体で10日間で運営された先生方はさぞ大変だったと思います。


このデザインワークショップは日本と台湾を往復しながら実施され、今回は記念すべき10回目だそうです。主要なメンバーによるワークショップ10回記念のハッピーバースデイです。


後半は学生さんの芸も飛び出して大盛り上がり、マイクだけでやるヒップホップ、とっても上手でびっくりでした。今の学生さんはほんと器用です。


パーティが終わって先生方と一緒にさらに二次会に。ここは地ビールを飲ませてくれるお店だそうです。


ここの地ビールはマジで美味しかったです。これだけ飲みに淡水に来たいです。ここまでくるとさすがみなさんリラックスムードです。


みなさん本当に建築が好きで熱意のある方々ばかりです。日本と台湾、中国、国は変わっても熱意は変わりません。楽しい一日を過ごさせていただきました。

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