高鐵台中駅から歩いていくとそのまま臺鐵の新烏日駅につながっています。期間限定でボール紙のアートの展示を行っているようです。
鉄道模型の専門店がありました。模鐵(モーティエ)と言うらしいです。けっこう本格的です。
高鐵と同じくらい巨大な駅です。いつもながらなんでこんなに巨大なのか不思議です。気候を考えると熱い空気を上部に留めることで床近くの気温が下がる効果はあるとは思いますが、もっと簡単にいえば大は小を兼ねるということでしょうか。
台北でつかっている悠々カードは使えないので台中までの切符を買いました。片道15元です。台湾の公共交通料金はほんとうに安いです。
ホームに降りて電車を待ちます。向かいのホームに不思議なデザインの電車が入ってきました。この駅に停まるくらいなので特急とかそういうクラスでは無いようです。気温33℃暑いです。
自分が乗る電車がやって来ました。日本のローカル線の雰囲気とよく似ています。
乗ったらすぐに次の駅の烏日に到着です。小さくて可愛らしいです。新烏日駅とはものすごい違いです。日本の昔の駅のよう懐かしいです。台湾の鉄道のファンが多い理由がわかる気がします。
電車に乗っていると車掌さんが切符の確認と乗り越しの手続きにやって来ました。日本ではもう見られなくなった風景ですね。とても懐かしいです。
車掌さんはドアの開け閉め、発車のアナウンスなど色々な役目を一人でこなしています。ご苦労さまです。
台中駅に到着しました。思ったよりもコンパクトで。ホームだけ見たら高校時代に通学で通った春日部駅みたいです。
色々ホームを歩いているとだんだん広くて設備も整った駅であることがわかってました。お店もたくさんあります。
そこに鮮やかなカラーリングの電車が入ってきました。後で調べてみると自強號(特急)の新型車両TEMU2000型だそうです。ちなみに本車両が製造しているそうです。
今度は電気機関車に牽引された列車が入ってきました。これもきっと自強號かもしれません。
プラットホームをのんびり歩いていると色々な装飾が施されていることがわかります。
柱の先端はギリシャ・ローマ建築風の柱頭飾りが見られます。イオニア様式とコリント様式が混合されている感じです。上部の斜材も色々装飾が施されています。
改札を出ました。どこからとも無く音色が聞こえてくるので見てみるとストリートミュージシャンの女性二人が二胡を奏でています。台湾の風情を感じます。
駅舎の全景を確認しようといったん駅を出てみました。振り返るとそれは美しい駅舎です。こんな優美な駅舎は初めて見ました。実はこの駅舎を見たくてわざわざ臺鐵でやってきたのです。
現在の駅舎は日本統治時代の1917年に建設されたそうで、その歴史的価値と建築的価値から台湾の二級古跡(日本で言えば重要文化財クラス?)に指定されているそうです。
もう少し離れてみると駅舎の背後に巨大な架構の構造物が建設されています。友人の話ではホームの反対口の新しい駅舎だそうです。
外から見た改札口です。こういうところは優美な外観の駅舎とは裏腹にローカル線っぽいです。
切符売り場には優雅な柱がアーチを支えています。アールデコ調でしょうか。1917年ですから流行というよりはオリジナルのデザインですね。
この柱も柱頭の意匠が非常に凝っています。どうもセメントで作られているようです。素晴らしい技術ですね。
切符売り場の反対側は待合室です。マッサージのコーナもあります。台湾では公共で人が集まる場所には、こういうマッサージのお店があるのがお約束みたいです。
待合室の端には売店が、お店の佇まいは昔の日本の駄菓子屋や雑貨店に近いです。全体的に日本の昔の懐かしい駅にいるような気分に浸ってしまいました。のんびり寛げて、建物の探検も出来て日本へのリスペクトもそこかしこで感じます。台湾らしい素晴らしい建築と空間です。
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