2013年6月14日金曜日

イルカは人か?

インド政府はイルカは「人類ではない人」だとして、その生命と自由の権利は尊重されなければならないとの見解を示しました。インド政府はシャチやイルカのようなクジラ目の動物たちにこのような特別な地位を公式に認め、これらの動物を飼育するドルフィンパークをすべて閉鎖するように命じたそうです。

フィンランドの科学者ローリ・マリーノはクジラ目の動物の脳が、特にコミュニケーションと学習に関する部位において発達していて複雑であることを実験の結果で示しました。イルカは完全に人間と類似した自意識をもつ動物なのだそうです。

私達が人と会って話をしたり、美しい風景を眺めて感動したり、こうしてパソコンに向かって自分の意見を表現しているのも自意識のなせる技です。


ある種の違いはあってもイルカたちは人間を見るときそこに人間と同じような意識があるようです。もしもイルカが自分達の意識に基づいて発信したメッセージを人間が理解できるようになったとしたら、彼(彼女)らは一体どんなことを伝えようとしているのでしょうか?

考えたくないことですが、今まで人間がイルカや鯨にしてきた長い迫害に対する恨みなのかもしれません。ラリー・ニーブンの有名なSF小説である既知空域(ノウンワールド)シリーズではイルカや鯨と人間との今までの迫害に対する補償交渉が何十年に渡っているさまを紹介しています。もちろんこれはフィクションですが、本当にそうなる時代が来るのかもしれません。

頭に直接電極埋め込んで思考を言語化する治療が言語機能に障害のある人達へ治療として実用化の段階になりつつありますが、これをイルカにつないだら彼らはどんなメッセージを発信してくれるのでしょうか。

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