2015年11月15日日曜日

パブリックビューイングで台湾棒球隊を応援しました

11月になって実は少し落ち着きがありません。世界野球WBSCプレミアム12が台湾と日本で開催されるからです。準決勝からは日本になりますが、予選リーグと準々決勝までは台湾の4ヶ所の球場で世界からやってきた12ヶ国の代表チームが戦います。ぜひ見に行こうと思っていたのですが平日の試合も多く、週末の試合は人気の試合はもうチケットが売り切れだったりとこれも見に行くことが出来ません。

半ば諦めていたところ先週の木曜日に台北市立競技場の前をバスで通ったら大勢の人がいます。後で友人からプレミアム12の台湾チームの応援をパブリックビューイングでやっていたとのこと。しかも土曜日夜のキューバ戦も実施されるとのこと。これは行くしかありません。問題はお天気です。土曜日は実は終日雨の天気予報でした。祈るように夕方まで過ごしました。何とか保ちそうなので台北市立競技場(臺北田徑場)に向かいます。


自宅のアパートからバスに乗って6時15分過ぎに臺北田徑場に着きました。プレーボールは6時30分なのでまだそれほど混雑していません。芝生が緑で美しいです。


トラックの外側には色々なお店や救護施設、案内もあります。設備が整っていて安心です。


前方の巨大スクリーンには今日は全力で応援しよう!と強力なメッセージが出ています。


両チームの選手が出て整列しました。いよいよプレーボールです。


会場のDJの合図で観客のみなさんが一斉に立ち上がりました。みなさん当たり前の感じです。


全員で国家の斉唱です。表示は国家ではなく国旗の歌と表示されていますが、気持ちはもちろん国家です。この日は中山國中の校慶式に続いて2回目の国歌斉唱です。


いよいよ試合が始まりました。台湾は後攻です。キューバといえば強打俊足で有名なチームですが、ランナーを出すものの0点に抑えてまずまずの立ち上がりです。


1回裏の台湾隊の攻撃です。先頭打者はもちろん北海道日本ハムの陽岱鋼です。台湾ではスーパースター、ものすごい人気です。


ちなみに台湾隊が守備の時は観客は座って観戦し、攻撃となるとみんな立ち上がって応援します。気が付くともう自分の足元しか芝生が見えないほど大勢の観客がいます。


2回裏、陽岱鋼のタイムリーヒットで台湾隊が先取点です。会場は大興奮。鳴り物はありませんがみなさん棒状の風船やメガホンを叩いて応援です。何より歓声が響き渡ります。


先取点も取れて少し落ち着いたのでパブリックビューイングの会場を見てみました。スクリーンの前はステージになっていて、その前は立入禁止になっています。


自分たちのいた場所に戻ってきました。だいたい普通はこんな感じに芝生に座って応援です。慣れている人達はダンボールや小さな椅子を持ってきているようです。


一緒に観戦した黄さんです。木曜日もパブリックビューイング見に行って今日も色々下調べをしてくれました。ありがとうございます。


黄さんが買ってきてくれた鶏の唐揚やタピオカミルクティーを食べたり飲んだりしながら応援です。途中で無料の水やポテトチップスも配られました。


既に後方までびっしりパブリックビューイングの観客の人達がいます。みんなでにぎやかに楽しく応援してる感じです。年配の人はあまりいません。若者のイベントというイメージなのでしょう。


5回が終了したところでハーフタイムショー的にスクリーンがステージに変わりました。女性歌手のステージです。最初は台中のスタジアムの中継なのかと思いましたが、本当の歌手の女性がステージで歌っています。


会場も大写しになって、これはこれでみなさん盛り上がってます。最後に台湾加油!の大合唱でステージが終わりました。


後半はランナーは出るもののタイムリーヒットが出ずになかなか追加点が取れない重苦しい展開が続きます。陽岱鋼も2回以降のチャンスでは凡退が続きます。6回にはエラー絡みでついに同点に追いつかれます。かなりいやな展開です。


6回はツーアウトランナー2,3塁でこの日当たっている2番バッターの郭嚴文を敬遠して、調子の出ていない3番の台湾隊主将の林智勝との勝負を選びます。


こういう台湾人の誇りを傷つけるようなこともキューバチームは平気でやってきます。会場は林智勝加油の大声援です。しかも残念なことにこの願ってもないチャンスに林智勝は空振り三振。


会場全体のがっかりした様子がスクリーンに映し出されます。どうもかなりまずい雰囲気です。負けそーな感じです。いつか勝ち越されてもおかしくありません。


8回表はキューバは1アウトランナー2塁でバッターがレフト前ヒット。これをレフトの高國輝がイチロー並みのレーザービームでキャッチャーへストライク返球、本塁タッチアウトでまたもや会場は大興奮です。そして8回裏、ノーアウトで9番王柏融が四球で出塁、陽岱鋼が手堅く送りバント、2番の郭嚴文はまたもや敬遠です。会場にはブーイングが響き渡ります。こうなったらキャプテン林智勝はもう打つしかありません。会場の期待は最高潮に達します。


全台湾の熱い応援が伝わったのか、林智勝は期待に答えてバットを一閃、レフト中段へ勝ち越しのスリーランホームラン!劇的過ぎます。会場はもうお祭り騒ぎです。歓声で風船やメガホンを叩く音でみんな大興奮、私も思わず黄さんと何度もハイタッチです。


スクリーンの向こうでも選手たちの興奮が伝わってきます。球場もきっとすごいことになっているのでしょう。


9回表はランナーは出たもののしっかり無得点で抑えて4-1で台湾が勝ちました。観客も大喜びです。というか8回裏の劇的すぎるホームランに未だ酔いしれているようです。台湾がキューバに最後に勝ったのは1986年、何と29年ぶりの勝利だそうです。


明日もみんなで応援しよう!DJからの熱いメッセージでパブリックビューイングは終わりになりました。実は日本でもこれほど大きな会場でパブリックビューイングを観たことがありませんでした。画面はスクリーンでも観客のみんなと一緒に盛り上がれるんですね。とっても楽しかったです。


みなさん満足して会場を後にします。わたしも黄さんと勝利の記念の固い握手をしました。


この日は熱戦で試合が終わったのは10時過ぎ、心地よい夜風に吹かれながら家まで歩いて帰りました。台湾隊キューバ戦勝利おめでとう!次のプエルトリコ戦も勝利して予選リーグ突破を目指して加油!加油!

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