2015年1月5日月曜日

台中國立歌劇院に行きました

もう去年の話になっていましますが話題の台中オペラハウスに行きました。歴史的な選挙の直後です。台中市長は自らの実績を誇るために強引に完成・公開したのですが結果は落選、なんとも皮肉な結果となってしまいました。


またこの建物はご存知のように日本の建築家・伊東豊雄の設計でそのユニークな造形はここ台中でもひときわ目立ちます。当日は開館直後で内部のガイドツアーも長蛇の列、打ち合わせの時間の合間に行ったのでざっと外を見るだけでした。実際完成とは名ばかりで本当の意味での竣工は今年の秋だそうです。多分来年の初めだと思っておけば間違いないでしょう。


巨大な建築です。元々オペラハウスは劇場建築の中でも極めて特殊で舞台の奥行きの3倍はあるバックステージ、左右に同じ幅の舞台、更には巨大なフライタワーに奈落、更にはオーケストラピットと客席よりも舞台装置の方が大きい設計が一般的です。いかにオペラがお金のかかる贅沢な芸術であるかがよくわかります。


周囲の一瞬マンハッタンを連想させる高層ビル群の中ではこのカテノイドと呼ばれる幾何学的な曲線によるファサードは異色ではありますが、どことなく人間の生理的な心地よさに通じるものもあります。フランク・ゲーリーやザハ・ハディドのような理性を破壊するような醜悪な建築とは違いますね。日本的とはいえませんがその繊細さは日本の例えば襖や服地の幾何学柄に通じるものを感じます。


内部が見られないことを残念がって案内してくれた方が特別の計らいで友人の超高層豪華マンションの最上階のラウンジに案内してくれました。上から見ると建築の構成がよくわかります。舞台上のフライタワーが外壁面から斜めに配置されていることがわかります。日経アーキテクチャにも鳥瞰の写真が出ていましたがこの角度から見た日本人は私が初めてかもしれません。

完全に竣工したらゆっくり見学したいですね。

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