2014年6月16日月曜日

アップルストア表参道

朝から青山学院大学側の住宅展示場で台湾からのお客様を案内した後に、先週オープンしたアップルストア表参道を見に行ってきました。ガラスで出来た透明な箱です。南に向いているので夏の日射はまったく遮らないのでエコ的には非常に不経済な建築ですが、所詮は商業建築ですのでまあ許しましょう。

何よりも美しい建築です。何でもかんでもガラスで作っていますが、アップルストアの前にあった地下鉄参道駅のガラスの屋根がややくすんで汚れていたのが印象的でした。アップルストアの美しいガラスの壁もいずれはそうなる?ガラスではなく積層アクリルだという噂もありますが、であるとすれば余計表面の汚れは気になるはず。興味がありますね。


都市の雑踏の中ではガラスの壁面は消失してアップルのロゴだけが浮かび上がっています。


透明な巨大なガラスの壁をガラスのバックマリオンが支えます。接合部はステンレスのコネクター。これが巨大なガラスの壁面の単調さを抑えるアクセントになっています。


ガラスの出隅は金属のカバーではなく、45度に面取りしたガラスを直接向かい合わせてシーリングで納めています。大胆なディティールです。下部は人が怪我しないようにステンレスのカバー。


ガラスの壁面からガラスの庇が突き出ています。庇の出は1.2mくらい。ガラスを4枚重ねあわせて剛性を出しているようです。ものすごく重そうです。


どうも壁との接合部はピンで庇が下がらないようにバックマリオンで上から突っ張って支えています。思わず絶句するようなディティール。これってありですか?


インテリアの見せ場はこの螺旋階段。段板が全てガラス(アクリル)です。側面の桁のみで持たせていますので、駆け上がったり駆け下りたりする人がいるとかなり揺れます。


端部の納まりの見事さは芸術作品のようです。しばし見とれてしまいました。ガラスの段板にはノンスリップのチャッカーパターンが刻印されています。やっぱりアクリル?


この桁の床への埋まり具合は見事です。階段の秀作例としていろいろな雑誌で紹介されることでしょう。


下から見ると女性は困るとかいう品の無い批評もありましたが、実際には半透明なので見えません。蹴上部分はステンレスです。普通は踏み板がステンレスで蹴上げがガラスですが、この階段は逆です。発想が素敵ですね。

全体的には単純なのにディテールなど見どころ満載で外連味がありません。潔い建築です。

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