1月4日に驚くべき報道がなされたことはみなさんも覚えていると思います。東京電力福島第一原発周辺の除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水の一部を現場周辺の川などに捨てる「手抜き除染」が横行していることが朝日新聞の取材でわかりました。元請けゼネコンの現場監督が指示して投棄した例もあったそうです。
回収した土が川に投棄されています。洗浄水も垂れ流しです。何よりも作業を行なっている作業員がこれで除染なのかと呆れていることです。環境省も調査に乗り出しました。
こんなことが許されていいはずはありません。情けないのが新聞報道が全国紙が朝日新聞だけということです。朝日新聞は12月に記者4人の特別取材班を組み現場を130時間取材して放った渾身のスクープ記事だそうです。ここまで調べあげた朝日新聞は見事ですが、夏ごろから現地では半ば公然の状態だったようです。情けないのが読売新聞も日本経済新聞も追随しないことです。
スクープをすっぱ抜かれた悔しさはあるにしても国民が知りたいこと、国民の安全に関わることを報道するのが新聞の役目であるはずです。犯罪的な行為を行ったゼネコン、その行為を見逃した政府機関の不作為、罰すべき対象は多いのに国民に真実を伝えないでどうするのでしょうか。あまりにも了見の狭い態度を見ていると新聞は誰のために仕事をしているのかと憤りを感じずにはいられません。
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