2012年7月14日土曜日

与野の夏祭り その1

今日明日と与野夏祭りです。普段お祭りには全然関心がない人(私もそうですが)でもこの時期は不思議な高揚感があります。与野のお祭りの最大の特徴は地元の住人が自分達が楽しむためにやっていることです。観光の目玉で強引に作ったイベントではなく昔からの伝統なのです。

与野はさいたま市の中では都会でありながら若い住人が多く住んでいて、お祭りの最大のイベントでもあるお神輿の担ぎ手が異常なほどたくさんいます。要するにホワイトカラーの人よりも畳屋さんなどの職人さんや鳶さんなどの建築作業者などガテン系の人達がたくさんいるのです。おもしろいのはガテン系のお年寄りや年配の人もたくさんいることです。そのためお祭りでは子供からお年寄りまでみんなで同じ目線で大盛り上がりになります。

同じさいたま市でも浦和などは高齢化が進んでいてガテン系の人も少なくお祭りのお神輿は浅草の三社祭などにやってくるマニアやプロの担ぎ手に頼んでいるそうです。また同じ週末に開催される与野駅前や旧与野市役所前のお祭りもこの与野本町通りのお祭りが異常なほどの盛り上がりを見せるため、出店がみんなこっちに来てしまい、お祭りが中止になったり開催日が変わったりしています。出店が増えて唯一のお祭りになりそれがさらに近郷近在からやってくる人を呼び寄せるということでここ数年は本当に地元の私達でも驚くような人出になっています。

与野の夏祭りでおもしろいのは与野の町が三つにわかれていることです。中心となる与野本町通りの北から南に行くに連れて上町、中町、下町と分かれていてそれぞれに詰所があり、お神輿があります。この3つの町が毎年のお祭りにバトルを繰り広げます。10年くらい前は下町に現役に任侠一家がいてお神輿の上に倶利伽羅紋紋の入墨のおじさんが褌一つで踊りまくり、お神輿同士をぶつけあってけが人もたくさん出るというそれそれは野蛮なお祭りだったのですが最近では随分大人しくなってしまいました。異常なほどたくさんのおまわりさんがいて本当の暴力沙汰にならないよう取り締まっています。ということでまずは夜のお祭り本番前の雰囲気をお伝えします。


家の前の通り(ここもお祭りの指定地域です)を200mくらい行くとお祭りの主戦場である与野本町通りに出ます。緑のはっぴを来たおじさんも向かっています。緑は中町のシンボルカラーです。言い忘れましたが私の家は中町のど真ん中です。


本町通りに出ると出店の設営はほぼ終わっているようです。待ちきれずにもうたくさんの人が出ています。こんなにゆったり歩けるのもあと2時間くらいです。夜になると朝の新宿駅の埼京線のホームのような状態になります。ここは中町の領土(!)です。垂幕が誇らしく掲げられています(かっこつけて仲町と書いてあります)。その向こうに下町の立派な提灯飾りが見えます。


ようやく設営を始めた出店もあります。それにしてもそこら中におまわりさんがいます。


出店の設営が終わって焼きそばやたこ焼きなど調理も始まったばかりです。


以前スーパーだったところには、そのスーパーの臨時の大きな出店が登場しています。


ここが中町の詰所です。お神輿がしまってある中町自治会館はわが家のそばで拠点が分散してしまっているのが中町の弱みであります。寄付の貼紙がたくさん出ています。


わが家も毎年少しではありますが寄付していますのでしっかり貼りだされています。


というまにお神輿の出陣式(祭り上げ)が始まりました。みんな緑のはっぴです。


今年から中町でも女神輿が登場です。中町は上町や下町と比べると領土が狭いのでどうしてもお神輿の担ぎ手や寄付が少なく上町や下町に押され気味です。アメリカと中国に挟まれた日本みたいです。それでも女神輿が登場して、がんばれ中町!


ここは本町通りの県立与野高校正門前です。与野本町通りのホットスポットの一つです。かつてはここで下町と中町の壮絶なお神輿の戦いが繰り広げられました。
(続きはその2で)

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