2012年9月30日日曜日

ブナの森で

前沢集落から尾瀬ブナの森ミュージアムに至る国道352号線の両側は見事なブナの原生林が続きます。関東近傍の山のどこに行っても杉ばかりという風景とは全く違う雰囲気です。落葉樹のしかも高木で樹冠が高いため、森といっても比較的明るく遠くが見渡せます。そこにブナの存在感のある灰色の幹が立ち並んでいます。樹の幹がはっきり見えるだけで「風景」としての森ではなく、「いきもの」としての森を感じます。

ここの森はブナを始めとしてナラ、ホオ、トチ、ダケカンバ、ハウチワカエデなど様々な樹木が見られます。有名なアーティストのセッションを見ているようです。新緑や紅葉もさぞ素晴らしいのかと思うとまた訪ねてみたい気持ちになります。


ブナの木肌には苔がついているものも多く、樹木の生きてきた歳月を感じさせます。


樹冠が高いので遠くが見渡せます。木々の奥にある世界を垣間見るようです。


高く樹冠が広がり、そのまま空に続いていくような空間です。


高い樹冠で囲まれた空間はゴシック教会の聖堂のようです。実際、ヨーロッパの教会の建築はこの空間のメタファーと言ってよいでしょう。高い天井を持つ荘厳な空間です。


樹冠から漏れてくる光は森のプラネタリウムのようです。思わず見とれてしまいます。


森の主のような堂々としたナラの巨木。ミズナラではないかと思います。

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