2012年9月26日水曜日

前沢集落

南会津の前沢集落にある曲家を見学しに行きました。曲家は豪雪など厳しい環境で家族と牛や馬などの家畜が一つのや屋根の下で暮らせるように設計された住宅です。全体がL型の平面になっていて突出部分が厩になっています。日本人の生活の知恵が生み出した「民芸」の集大成とも言える建築であり、飛騨の合掌造りと並び称される代表的な日本の民家と言えます。


集落の入り口です。入場料(保全の費用ですね)を払います。


入口の脇にも立派な曲家があります。お蕎麦屋さんのようです。


入るとすぐに水車小屋が。屋根の茅葺屋根は昨年葺き直したそうです。


現在も普通の生活が営まれています。あまり観光地化されていないのも魅力です。


堂々たる曲家です。軒が高く素晴らしい建築です。


寄棟と切妻の組み合わせが基本ですが寄棟の軒にも色々なデザインがあります。


手前に見える木の箱はニホンミツバチの住処です。素朴な味の蜂蜜が穫れます。


最小限の改修で現在も住み続けられていることが素晴らしいです。


道路側の切妻の妻面のデザインも色々あります。


少しだけがっかりなのが電線と電柱の多さ。昨年ようやく伝統的建築物群に指定されたので補助金も増えるようです。早くより美しい町並みになってほしいですね。


門被りとも言えそうな立派な松が立っている住宅もありました。日本の民芸の奥深さに改めて感動しました。

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