2012年9月27日木曜日

前沢集落 その2

前沢集落で実際に内部を公開している曲家を見学することができました。現在は人が住んでおらず展示施設になっていますが、学芸員の方が実際に囲炉裏に火をくべたりして住んでいる時と同じように手入れをしてくれているようです。お財布や筆箱と一緒で家も住まなくなると何というか活気がなくなるというか、早い話が老けてしまう、枯れてしまうようです。


堂々とした佇まいです。風格というか威厳を感じます。やっぱり妻入りのデザインはいいですね。


囲炉裏にくべる薪が壁に立てかけてあります。海外の住宅にもありますがこの雰囲気大好きです。


先日ご紹介したように前沢集落は昨年、重要伝統的建造物群保存地域に指定されました。


家に入ると囲炉裏端というか土間になります。この床の艶やかさを見て下さい。家を守る女性が毎日毎日磨きあげたものです。そしてこの板の厚み。今の薄っぺらい住宅とは比べ物になりません。


薄暗さがあるのですが、それが怖さではなく胎内のような落ち着きを感じます。


座敷というか特別な祭事のための客間です。壁と小屋裏の迫力に圧倒されそうです。こういった空間の美しさ、美しさと言うよりは厳しさは日本が世界に誇る空間の美しさです。この美しさがいつまでも大切にされ続けて欲しいと切に願いします。

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