空飛ぶイカ

NHKのニュースで北海道大学の研究グループが、海中から飛び出して滑空するイカの撮影に成功したことを伝えています。この前のダイオウイカに続いてNHKはこういう報道をする時は民法とは一線を画す学術面の強さを感じます。イギリスのBBCに通じる伝統といえるでしょう。

不思議な形態で飛行する様子が見事に捉えられています。ブルーの胴体が美しいです。前方はヒレで後方は腕と触腕のようです。前方と後方に翼があるようで飛行物体としても美しいデザインですね。サンダーバードの映画版で登場した火星有人宇宙船のセロエックス号に似ています。

何よりも面白いのが腕の付け根の口から水を噴射して推進力としてることです。映像でも噴出す水流が写っています。鳥が翼というプロペラで飛ぶのに対し、イカはジェットエンジンで飛んでいるわけです。遠い未来にはジェットエンジンで空をとぶ生物が現れるのかもしれません。

未来の生物を描いた書物としては「the FUTURE is WILD」が有名ですが、そこでも魚が飛行生物に進化するさまが描かれています。この本の著者（のグループ）が空飛ぶイカのことを知っていればもっと刺激的な生物を創造してくれたかもしれません。

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