群を抜いて「取り壊してもよい」の意見が多かったのが菊竹清訓のホテルコジマ。大学の同級生も現場に行ってましたが、竣工時からそのあまりに奇抜な外観には批判が多かったようです。何と出来て13年で取り壊されてしまいました。ライフサイクルコストで言ったら地球に大損害を与えてしまいました。これは決してメタボリズムではありません。アポトーシスというべきでしょう。
取り壊されてよかったと思います。なぜこれが上野にあるのか全くわかりませんでした。というか日本のどこにあっても違和感だらけだったと思います。こういうひどいデザインの建築を許してしまうという点では日本の芸術に対する見識の低さを思わずにはいられません。頼む方も頼む方なら設計する方も設計する方です。建築家のデザインは政治と同じ。投票者(クライアント)の民度が反映されています。
私達も無から有を創る立場として、自分達の仕事は独善ではないのかと自らを諌めることが必要なのだと思います。
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