装飾材料は白御影石だと思います。いまだ白い状態で、施工の質もなかなか良いようですがすごいのがその意匠です。一見するとギリシャローマ建築をモティーフにルネサンスのジャイアントオーダーなのですが、柱の頂部の装飾(オーダー)がびっくりです。
ギリシャローマ建築の代表的なコリント式オーダーでは柱頭はアカンサスの葉が入った籠なのですが、なんとこれは四方を向いた龍です。ご存知のように中華世界では龍は皇帝の権威をも示す最強の装飾意匠ですが、なんとそれを柱頭に使っています。しかも一見するとなんとなくギリシャローマ式のプロポーションに近いものになっています。
この意匠を設計したデザイナーは中華世界、ギリシャローマ建築の双方の根幹に精通していたのだと思います。それにしてもこれでパルテノン神殿を再現したらすごいものが出来たでしょうね。台湾の大富豪に建ててもらいたいです。既に大陸中国のホテルかどこかにあったりして。
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