2017年5月5日金曜日

再見Nikon

大型連休中は家事や庭の手入れは殆どやらずひたすら研修の勉強ですが、一つだけ連休期間中にやることがあります。それは一眼レフを含むカメラ機材の売却です。思うところがあって今までのシステムをごっそりと変えることにしました。


Map Cameraにワンプライス買い取りという画期的なシステムがあって、送られてきた箱に機材を詰めて、ヤマト運輸が引き取りに来てくれます。基本的な付属品が揃って正常に作動すれば日常使用による細かな傷などは無視して定額で査定されます。実物査定よりも安く叩かれるのかと思っていたのですが、同業他社と比べてもかなりの高水準なので時間と効率を考えてお願いしてしてしまいました。しかも同社で今新たに製品を購入すると下取り価格が18%アップということでこれはかなりのアドバンテージです。


今回売却する機材一式です。購入時の金額はかなりのものです。Nikonのシステム一式(レンズは大三元+名玉60mmマクロ、タイ製ではなくて日本製です。)、富士フィルムのミラーレスシステム一式、パナソニックのコンデジです。


一つずつ丁寧に清掃して附属機材をまとめて箱に再梱包します。このLUMIX LX3は24mmまで撮れるので、CanonのPowerShot G7Xを買うまでは本当にお世話になりました。何万枚という写真を撮ったはずです。ホノルルマラソンにも持っていきました。想い出深いカメラです。


続いて富士フィルムのミラーレス一眼です。高画質と高感度で評判のモデルでしたが意外とそれほどは使いませんでした。フルサイズで21mm相当の超広角レンズも付けていたのですが、どうもあちこちに持っていく気分ではなかったような。コンデジよりはかさばるし一眼レフほどの絵にはならない、中途半端な印象が終始ありました。


そしてNikonのD700です。1250万画素のフルサイズ機です。ずっとデジタル一眼レフが欲しくてついに購入したモデルです。それまでのフィルムの時代はずっとキャノンでしたが、Nikonに対する憧れもあって同社でシステムを組むことにしました。付けているのは60mmF2.8のマクロです。国内生産からタイ生産に変わるということでオークションも含めて争奪戦になった曰く付きのモデルです。これで庭の花は本当にたくさん撮りました。コナラについたアブラムシもマニュアルでピントを合わせて撮りました。


ここからは有名な大三元レンズです。特にこの14-24mmF2.8は広角レンズ愛好者からは神レンズと呼ばれているらしいです。実はこのレンズが使いたくてNikonのシステムを選んだのですが実際に使ってみるとが画角が広すぎるのと、この巨大な前玉レンズにフィルターが付けられず屋外の撮影はおっかなびっくりでした。


続いて24-70mmF2.8ですが、初めて見た時は標準ズームなのに何でこんなに長いのかとても不思議でした。こういう設計をするNikonに漠然と微妙な印象を持つようにもなりました。このレンズで撮影した印象があまりありません。


極めつけはこの70-200mmF2.8。臨時の収入があったのとNikonらしくない強烈なセールでほとんど衝動的に買ったのですが、全く使うことがありませんでした。おそらく200枚くらいしか撮っていないと思います。元々望遠レンズはあまり使う方ではなかったのですが、めちゃくちゃ重いので歩いて行く場所には殆ど持っていきませんでした。アメリカのYosemite国立公園に持っていって時も夕暮れのYosemite Valleyに鹿が出てきて大急ぎでレンズを交換して撮ろうとしているうちに鹿が去ってしまいました。


個人的には建築の学生になったときから一眼レフは日常に必要な道具であり続けました。今は性能の良いコンパクトデジカメやびっくりするほどきれいに撮れるスマートフォンもありますが、それでもファインダーを覗く一眼レフは手放したくありません。結局自分にとってNikonは相性が合わなかったということでしょう。ごめんなさい、そしてお世話になりました。

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