2018年11月11日日曜日

到了陸軍司令部

土曜日は中山國中の40周年記念式典の後で、台北にある陸軍司令部(!)に行きました。陸軍の偉い人に会う用件は無く、陸軍司令部で開催されているアマチュア写真家の作品展を見に行くためです。陸軍司令部で写真展というのはとても異質な組み合わせですが、実は陸軍司令部の本当の機能は当然ここにはありません。公式には陸軍司令官の公邸ということになっていますが、実際には司令官も住んではおらず、陸軍が所有する建物を民間企業に貸し出して、その企業がアートギャラリーや結婚式などのイベント会場として運営しています。


正式な名称は「陸軍司令部台北辦事處」です。歴史を感じさせる建築です。日本統治時代に作られ、設計は台湾総統府も設計した森山松之助だそうです。日本当時の時代は台湾総督の私邸として使われていました。


前の画像のように応接間などは欧米の住宅風ですが、半分はご覧のように和式の住宅として設計されています。台湾に来てもやっぱり普段は和式に暮らしたいという当時の雰囲気が窺われます。


玄関は堂々とした作りになっていて台湾総督という格式(というか偉そうな感じ)を創り出しています。こんなところで威張ってどうするんだという感じです。


陸軍司令部の看板が金色でこちらも権威を感じさせます。軍や統治者は結局、こういうものを好むということですね。


洋館部分の内部は西欧式のデザインになっています。現在はパーティーや結婚式のなどのイベントに貸し出しているそうです。


最近になって増築された巨大なサンルームです。サンルームに続く庭園でもパーティーが開かれます。この日はガーデンウェディングが行われていました。


今回の調査を手伝ってもらったKathyさんにこの写真展を教えてもらいました。写真を撮ったアマチュアカメラマンはKathyさんのお姉さん(左端)のご主人だそうです。Kathyさんとお姉さんと食事をして、最後にこの施設を運営している会社の社長さん(Kathyさんのお姉さんの大学同級生)が来てくれて色々建物について説明してくれました。日本人だけではなかなか行けないところでした。ご紹介いただきありがとうございました。

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