2017年10月7日土曜日

我去了國家圖書館研究舊的出版物

今日は朝から国立国会図書館に行きました。共同で執筆している本の資料の調査のためです。国会図書館は蔵書4,200万冊の日本最大の図書館で、納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館です。日本の納本制度は途中で約2年間の中断はあるものの1875年(明治8年)から始まっているので、以降で日本で出版された全ての出版物が蔵書されていることになります。


国会図書館は国会のすぐそば、すなわち国会議事堂の隣りにあります。ということで永田町までやって来ました。


本当に横には国会議事堂があります。土曜日の午前中なので人影もまばらです。


国会図書館のホームページでは駅から徒歩5分とありましたが、地下鉄の出口の前が既に国会図書館でした。巨大な施設なので入口まで5分ということのようです。


まずは国会図書館本館の前を延々と歩いていきます。国会図書館といえば前川國男の新館というイメージがありましたが、実はそもそも本館が前川氏がコンペで勝って設計したそうです。


いかにも官庁営繕という感じの建築だったのでそういう印象がなかったのですが、言われてみれば重厚な架構など前川國男らしさが窺われます。


彫刻もあったりして雰囲気としては上野の森の東京文化会館、国立西洋美術館の界隈を思い起こさせます。地元ですが埼玉県立美術館の雰囲気にも通じます。前川作品にはこういう空気のようなものがありますね。


今回初めての利用ですので閉架図書館の蔵書を閲覧するために利用者登録をしなければいけません。ということで新館に行きます。


こちらが新館です。本館とは全然違うデザインです。外壁は巨大な独特の青いタイルです。タイルというには巨大すぎるセラミックの建材という印象です。


実は国会図書館新館は前々から知っていたのですが、それは外観ではなく地下深くに伸びる巨大な閉架図書館の吹き抜けの壁に施されたコンクリートの小叩き仕上げの壁面でした。この建物の中にあると思うと感慨深いです。


新館の受付で利用者カード発行してもらいます。行列になることもあるそうですが、今日は空いていて5分くらいで発行してもらいました。


国会図書館への入館、蔵書の検索、閲覧請求、複写請求など全ての手続きにこのカードがないと何もできません。


ということでようやく本館に入ることができました。閲覧したい資料は予め調べておいたので館内のパソコンからログインして資料の閲覧をリクエストできました。パソコンの操作を教えてくれるおねえさんも親切で簡単に手続きできました。なんとなく普段の検索業務の延長みたいで思わず検索論理式を組みたくなりましたが、それは次回にしましょう。

館内は写真撮影が禁止でしたが、私の請求した資料は雑誌なので新館で閲覧しました。有名なコンクリートの小たたきの壁は1階のホールにも一部あって、複写の待ち時間に思わず見に行って触ってしまいました。きれいな出来栄えに感動でした。


国会図書館は行くのが面倒なのと閲覧の手続きが面倒なので何となく敷居が高かったのですが、実際に行ってみると面倒なのは最初だけで、後は圧倒的な蔵書の量と検索・閲覧環境の充実ぶりには目をみはるものがあります。さすが日本最高の図書館です。来週も行くことになりそうです。

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