先々週に掃除したガレージで眠っています。2002年製のBMW Z3 2.2iです。もうほとんどクラッシクカーです。最初からこのコンクリートのガレージが住処なので外装はほとんど新車と同じです。
15年も経つのにまだ走行距離が7600kmしかありません。とにかく忙しくて乗る時間がありません。それでも時々ガレージのシャッターを開けては眺めてます。
Z3 2.2iの特徴は全長4mに満たない小柄な車体に巨大な直列6気筒エンジンを載せていることです。この巨大なエンジンを強引にボンネット下に押し込んでいます。小さなボディに大馬力のエンジン、ドイツの名戦闘機メッサーシュミュットBF109に通じるものがあります。国産のくされ4気筒とは毛並みが違います。(有名なセリフですね)
黒貓號はマニュアルモード付のオートマ車なので奥さんも運転するのですが、あまりの車高の低さと車庫への出し入れに超絶技巧を要するので私が台北赴任中は乗りませんでした。ということでバッテリーは完全放電してしまい、タイヤも溝はあるのにクラックが出始めています。フューエルパイプも耐用年数が尽きてしまったということで全箇所交換、大事になってしまいました。
という話はおいておいて、早速幌を開けて慣らしに行きました。オートマ車で今時のドライブモードが複数あるタイプでもないので、どんどん低い回転数でギアが上がってしまいます。自然吸気のBMWエンジンはやっぱり3,000回転は回さないと面白くありません、さらに国産の偽物スポーツエンジンと違って超ショートストロークエンジンなのでアクセルワークに非常に素直に反応します。アクセルを戻すとすぐに強烈なエンジンブレーキがかかります。普通のブレーキと同じか強いくらいです。
Z3は最初に出た4気筒の1.8Lモデルはナローバックといってヒップがほっそりしていましたが、後期の2.2L、2.5Lの6気筒モデルではヒップのボリュームがあります。個人的にはナローバックのラインが美しいのですが、ヒップがセクシーな美貓も好きです。
ロードスターなので幌をかけている時は幌のボリュームが大きくてかなり格好悪いです。トップがある時の造形が基本のカブリオレとは設計の考え方が違っていて、ロードスターは幌がないのが標準、ヌードボディが最もすてきに見えます。
ストレートシックスを載せているので小柄なのにロングノーズ、運転席はボディ中心よりも後ろ、後輪のすぐ前です。やっぱりスポーツカーはこうじゃないといけません。ちなみにナンバーの1117は奥さんとの結婚記念日です。
タイヤも全て新品のピレリです。こういう高級なタイヤは分不相応なのですが、16インチの225/50というタイヤはもはやピレリしか作っていないそうです。因みにZ3の後期モデルはトレッドが前輪よりも後輪が80mmも広くなっています。巨大なヒップのせいです。そのため車庫に車をまっすぐバックさせるのがとても難しいです。それもご愛嬌ですね。
自宅のそばの秋ヶ瀬公園の気持ちのいい道路を走って戻ってきました。これからは週末の朝が楽しみです。ETCも付けたので、夜の首都高も涼しくていいかもしれません。ガソリン車が公道を走れなくなる(かもしれない)2040年くらいまでは大切に乗り続けたいです。
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